長崎県五島市の楠原教会は、赤れんが造りで室内に美しいリブ・ヴォールト天井を持つ教会です。名工鉄川与助の作とされ華麗な姿を今に残しています。禁教の時代の牢などが残る山あいの天主堂です。
こんにちは、さんごです。
(*’ω’*)
2014年初夏の、
五島教会巡り。
今回は楠原教会です。
楠原(くすはら)教会
歴史と旅レポ
楠原教会は、
長崎県五島市岐宿(きしく)町にあります。
楠原地区は、
1797年(寛政9年)に、
大村藩から移住してきた潜伏キリシタンが、
開墾した地域です。
明治に入るころから、
信徒への弾圧や捕縛がはじまり、
楠原でもたくさんの信徒が、
牢に捕らえられました。
1873年(明治6年)
禁教の高札が撤去され、
ようやく捕縛や入牢がなくなり、
1912年(明治45年)
現在のレンガ造りの教会が建ちました。
その後、
部分的な補修が行われ、
1971年(昭和46年)には、
祭壇部分を含め大がかりな増改築がされて、
現在に至っています。
下五島に現存する教会としては、
堂崎教会に次いで、
2番目に古い教会で、
五島の教会には珍しく、
海沿いではなく、
山あいに建てられています。
重厚で、
とても立派な教会です。
(*’ω’*)
外観は、
赤れんが造りのゴシック様式。
五島のシンボル、
堂崎教会によく似ていますね。
この教会も、
名工鉄川与助の設計施工で、
3年の歳月をかけて完成したそうです。
※堂崎教会の記事はこちらをどうぞ。
内部は白を基調にした木造で、
天井はアーチ状の、
リブ・ヴォールト天井です。
十字架が描かれたステンドグラスが、
優雅で美しい室内に、
光を注ぎます。
※教会の聖堂内部は原則的に撮影禁止のため私が撮った写真はありません。
※五島市のサイトでご覧になれます。
→五島市「楠原教会」
境内には、
ファチマの聖母と、
牧童たちの像があります。
可愛いお庭になっていますね。
(*´ω`*)
ここも、
信徒の方たちの、
祈りの場になっているそうです。
また、
近くには、
1868年(明治元年)の弾圧で、
キリシタンが投獄された楠原牢屋敷跡があり、
記念碑が建てられています。
入場と時間
◆入場料:無料
※献金箱にご寄付をお願いします
◆見学時間:9:00~17:00
※ミサ、冠婚葬祭時には不可の場合もあります
◆休館日:なし
※都合により閉まっている場合もあります
アクセス
◆住所
〒853-0703
長崎県五島市岐宿町楠原736番地3
◆連絡先
楠原教会
TEL:0959-82-0106
◆アクセス
車:福江港→25分(14.5km)
五島バス(三井楽憩坂経由線):福江港→40分西楠原下車→徒歩15分
駐車場:有り
教会を訪れる時のマナー
教会は観光施設ではありません。カトリック信者の方々が、日々大切に守り、ミサにあずかり、洗礼式、結婚式、葬儀など日常生活の中で信仰を生きている“神聖な祈りの場”です。教会を訪問される方も、教会の中では“観光”というより、“巡礼”なのだという気持ちで訪れていただき、より深い“あなただけの時間”を過ごしてほしいと思います。
五島の島たび by 五島市観光協会
こちらも参考になります→五島市「教会を訪れる際のマナー」
旅コラム
教会を巡ってみると、
どこも異国の雰囲気で、
満たされています。
白く優美な柱や天井で囲まれ、
ステンドグラスが輝く部屋に入ると、
ここは日本だろうかと、
一瞬分からなくなります。
でも、
ちゃんと日本があるんですね。
ほら、
こんなところに。
楠原教会の裏の方の、
瓦ぶきの屋根。
( *´艸`)
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